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なるこ君 オリジナルストーリー

土佐のよさこい なるこ君 土佐物語 第二弾 一章




《標準語 訳》
あの日以来博士となるこ君はすっかり意気投合して
今ではさながら家族の一員となって、仲良く一緒に暮らしていた。

そんなある日の出来事、博士の家に
知り合いの警部から1本の電話が鳴りました。

「博士、実は昨日からあちこちでおかしな事件が起きてるんです。
ひょっとしてなるこ君が、何か知ってるんじゃないかと思いまして
お電話したのですが・・・今からそちらにお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ。構わんよ。わしはなるこ君のことがあってからというもの、
もうたいていのことでは驚かんよ。あっははは」

電話をおいてから20分が過ぎた頃、博士の家にはすでに2人の警察官が訪れていた。

「こんにちは。警部」
「やあ、なるこ君」

いつものようになるこ君がお茶を出して挨拶をしました。
博士はにこにこしながら、おかしな事件のことを警部に
尋ねてみることにしました。

「ところで、何があったんだね」
「実は昨日の昼頃、新庄川で、釣りをしていたら、かわうそが釣竿を持って立っていた・・・
という通報があったんです。その人が言うには釣りをしていたら、後ろから
『おじさん、釣れてる?』と子どもの声がしたので『ぼちぼちやねえ』と言って
振り返ったら、なんとそこにはかわうそが立っていたんだと。びっくりしたその人は
釣竿を落とし呆然と立ち尽くしているとそのかわうそはみゃあみゃあと駆け寄る
ネコの背中にピョンと飛び乗り、山の方へと走り去っていったなんて言うんです」

その話を聞いた博士となるこくんは、嬉しそうに顔を見合わせて

「それから、それから」

と警部に話の続きを急かした。

「夕方には山暮らしのおばあさんが皿鉢のおばけがでたと言って、
村長のところに駆け込んだという話もありました」

警部がそう言うと、なるこ君は、ますます嬉しそうに頷きながら話の続きを待っていた。

「おばあさんはその日お祝い事があり、おきゃくをすることになっていたので、
納屋から皿鉢を出しては座敷において、お酒や料理を作ったり並べたりと
その準備に追われていたそうです。そんな中座敷の方から1人でいるはずの
孫の話し声が聞こえたため、不思議に思いそっと覗いてみたところ、
孫は皿鉢のおばけと一緒に『おいしいねえ、これも食べていいよ。』と
楽しそうに会話をしていたというんです。
びっくりして腰を抜かしたおばあさんの横を皿鉢のおばけは『あーあ、おいしかったぁ』と
言いながら出て行ったそうですが、おばあさんいわく『あれはたしかに家の皿鉢の柄だった』と」

警部が話し終わるやいなや博士となるこ君は

「いよいよ集まりだしたかなあ」
「楽しみだなあ」

となんだか訳知りな様子。
それを見た警部は驚きながら

「えぇっ!2人ともやはり何か知ってるんですか?」

と尋ねたところ

「そうじゃとも。みんななるこ君の友達じゃよ」
「友達?」
「そうです。みんな500年の大祭に集まってきてるんです」
「大祭、お祭りかね。どこで?」
「ずっと山奥に僕らの王国があるんです。」

警部は、博士の家で、かわうそや皿鉢のおばけがなるこ君の友達だと知ったばかりか
なるこくんたちの王国は山奥にあること、そして彼らの住む王国で行われる500年の
大祭のために集まっていることを知りました。

さらにはそのお祭りに連れてってもらう約束までしたものだから、すこぶる機嫌がいい。
いつもなら煩わしいと感じる部下の報告にさえ、今日はニコニコ笑顔で耳を傾けていた。

「警部がお留守の間にも、いくつかの110番通報がありました。農家の囲炉裏の墨が
突然飛び出して走っていったとか、子どもが凧揚げをしていると風もないのに凧が
ひとりでに舞い上がり、すごいスピードで山の方へ飛んでいったとか、はたまた浦戸湾に
クジラが来て背中に何か旗みたいなものを立てている、などの通報が入っています」

そんな部下の報告を聞いている最中、突然窓の外に目を奪うほどの綺麗な色彩が広がった。
驚いた警部は思わず身を乗り出して窓の外を確認してみたところ、
そこには、いまだかつてみたことないほどの綺麗で巨大な虹が町中を七色の光で包み込んでいました。

呆然と立ち尽くす警部を我に返すように博士からの電話が鳴り響いた。
目の前の景色に驚きを隠せない警部は、電話を受けるやいなや博士にこう尋ねました。

「博士、虹を見ましたか」
「ああー。それじゃが、なるこ君がこの虹はクジラのごんちゃんが潮を吹いて虹をかけたんだと。
そしてこれが大祭の合図だって言うんじゃよ。それでわしらも直ぐ用意して出発しようと思うんじゃが
わしの車では行けそうもない山奥らしいので、ジープででも来てくれんかね?」
「わかりました。すぐに行きます。それから博士。私の部下のカズも連れて行っていいですか?」
「構わんよ。わしも家内と娘と助手を連れて行くから」

警部と部下のカズが博士の家に到着したのはそれから約1時間後のこと。
準備が整った博士、奥さん、なるこ君と大の仲良しの娘さんと助手の長谷川くん、マミさん、
そしてなるこくんとともにその8人はキラキラと輝く巨大な虹を目指して出発しました。

-終-

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