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なるこ君 オリジナルストーリー

土佐のよさこい なるこ君 土佐物語 第二弾 二章




《標準語 訳》
道中、みんなが嬉しそうに話をしながら虹の差す方向へと車を進めました。

虹を出て山へと入る最中、マミさんが「あっ」と言って空を指差す先には、
虹の中から見え隠れしながらたくさんの鳥を引き連れた 土佐凧が飛んでいた。

「あっ。ター坊だ」

なるこ君がそう叫ぶや否やさらにその虹の中から翼を 広げた何かを見つけて
「ぶっちゃんだ」と立て続けに叫んだ。

「ほぉ。ター坊というのかね。 それとあのぶっちゃんというのは一体何者かね」

警部がそう聞くとなるこ君は嬉しそうに

「僕の友達の土佐凧のター坊と窪川の麦豚のぶっちゃんです」

と即座に答えてくれた。
山頭に入ると今度は向こうの林の中をネコに またがったかわうそが、
さらにその後ろには猪にまたがった真っ黒な墨みたいなものが走ってくる。

「あれは新荘川(しんじょうがわ)のしんちゃんで、後ろにいるのは備長炭のびんちゃんです」

嬉しそうに説明するなるこ君の声を聞きながら、いつもはなるこ君を見慣れているみんなも
この時ばかりはいささか興奮しているようだった。

そんな中今度はジープを転がって追い抜いていく丸い綺麗なものが見えた。

「あっ。さはちくん」
「あぁ。あれが食いしん坊のさはちくんかぁ」
「そうです。さはちくんは食いしん坊で力持ちなんです」

そんなことを話している間に猪やら犬やらネコやらにまたがった猿とか鶏とか

「いたいた」

とにかくいろんな動物達がどぉーっと駆け抜けていく。

「鶏の土佐ジローのじろうくんだ」

って嬉しそうになるこ君が教えてくれた。
懐かしい友達に会ってやや興奮気味のなるこ君とともに
いまだジープは虹の差す方向へと駆け抜けている。

どんどん車は山の奥へと入っていった。
雑踏も険しくなり、川のすぐ横の細い道に入ってきた。
そしてとうとう虹の真下に着いたあたりで車を停めた。
ここから先はもう林の中を歩くしかない。

車から降りてしばらく歩いていると、いつの間にやら虹の中へと吸い込まれていった。
まばゆい輝きでまわりの景色が全く見えない虹の中。
そしてとうとう虹が地面に落ち、絨毯が敷かれたようなその場所に出たとき、その先には。巨大な門が

「あぁっ」

一同は声を揃えて叫び声をあげた。
なんと門の柱は巨大な鳴子、天辺にはメラメラと炎に包まれた"なるこ王国"の文字が。
その横にはなるこ君の顔が描かれた旗までもが立っている。

「みんな、着いたよ」

となるこ君が言っても誰一人口がきけないぐらいびっくりした顔をしている。
一同は顔を見合わせながらしばらく立ちつぐんでいると、ぎぃ~っという音とともに大きな門の扉が開いた。

扉の向こうは丸い輪っかのように虹がきらきらと光り、夜だというのに昼間のような明るさだった。

「わしらは夢でも見ているのだろうか」

と博士は言うが、みんなは感動しすぎて声が出なくなっている様子。
扉の向こうでは楽しそうに踊り、歌い、あるものはおいしそうにごちそうを食べ、
あるものはおいしそうに何かを飲んでいた。

「さあ、どうぞ」

となるこ君がみんなを招きいれた先は花が咲き乱れ、幸せな雰囲気が漂っていた。
未開の地。みんながなるこ君の後ろについて入るや否やなるこ君が一言。

「あそこがボクの家です」

と指差した。

それはまるで小さな神社のような建物で、鳴子の形になった鳥居のような門があり、
その横にはお社のような可愛らしい建物が。そして表札には"なるこ君"と書かれていた。

-終-

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